インドネシア海外出張 Vol.1「未知なるサーフスポット シメルー島」

全日本大会の二日後にはインドネシアへ

全日本の大会を終え、2日後にはインドネシアへと出発。インドネシアのシメルー島という場所に向けて日本を飛び立ちました。行き方は様々なようですが今回はかなりギリギリで大会にエントリーしたため乗れる飛行機があまりなく、少しお高めなシンガポール航空で日本(シンガポール航空)→シンガポール(シルクエアー)→インドネシア(ライオンエアー)→シメルー島という3回の乗り継ぎルートで行きました。

シンガポール チャンギ国際空港

インドネシア スマトラ島北部の都市メダンにあるクアラナム国際空港に到着し、メダンからシメルー島まではローカル航空であるLION Air1時間ほど。1日に1本しか島に飛行機が出ていなく、乗り換えを逃してしまうとかなり面倒くさいことになってしまいます。3時間ほど乗り換えに時間があったため、余裕をもって行動をすることができました。

メダン クアラナム国際空港

日本出発から約17時間後、シメルー島に到着!

メダンからシメルー島までは飛行機で1時間ほど。空からは青い海と綺麗な緑が広がる島が現れてきました。1時間後にはシメルー島のこじんまりとした空港に到着。もちろんWifiもなく、宿の人にどうコンタクト取ろうかと迷っていたら宿のオーナーのラヌが迎えに来てくれました。

いざ、シメルー島へ

空からみたシメルー島

シメルー島 ラシキン空港

今回ステイしたのは、オーナーのラヌさんから名前がそのまま付けられているRanu Surf Camp。ディランというサーフポイントの真ん前でロケーションは素晴らしい場所でした。今回、参戦したWSL QS1000 Simeulue Proはこのディランで行われたため、かなり便利なステイ先となりました。空港の送迎、朝昼晩の3(フルーツジュース、コーヒーは飲み放題)Wifi、バイク貸し出し込みで75ドル。シメルー島のオンシーズンは70ドル~80ドルが相場らしく、インドネシアにしてはお高めな印象。

Ranu Surf Camp

いつもと比較すると波はかなり小さめなようですが、僕にとっては十分にファンウェーブ!綺麗なチューブが巻いていて、入ってしまえばかなり簡単にチューブをメイクできる波です。このコンディションで地元の子供たちが3人ほどしかサーフィンをしていなく、日本ではありえない状況。そして今まで見た海の中でトップに入るくらい綺麗な海を見て、宿に着いてすぐ海に飛び込んでしまいました!

サーフポイントのDylan’s Right

海上がりの初日の晩にはロブスターが出てきて豪華な夕食で迎えてくれました!

 

シメルー島について

シメルー島の位置

Ranu Surf Campの位置

シメルー島はインドネシアのスマトラ島の沖合にある島です。気温は30度前後で、海はトランクス1枚あれば十分でした。島中にはヤシの木が生え、心地の良い空間が広がっていました。

島の中は、基本的に宿のバイクを借りて移動。想像していた島よりも大きく、一周するのにはかなり時間がかかりそうでした。数年前まではどこも砂利道だったらしいですが、現在は海沿いをコンクリートの道で整われていました。たまに大きな穴があったり、牛や羊や鶏などが飛び出してきたり、牛の大きな糞があったりするので注意しながらバイクを運転。

宿ではバイクの貸し出しのみで、ガソリンは自分たちで入れなければいけません。海沿いを走るメインストリートにいくつものお店があり、そこにペットボトルに入ったガソリンがたくさん置いてあります。110,000Rp(80円ほど)でガソリンを入れることができます。現地では、かたことな英語をお互いに使いながらコミュニケーション。外国の人にもとてもフレンドリーな方々で居心地の良い場所でした。

バイクにガソリンを入れる様子

Ranu Surf Campの方々

海で一番はじめに仲良くなったアピスくん

僕が選手の中で一番最初に到着したらしく、すでに何日かステイしている日本人の方、ポルトガル人の方に案内をしてもらいながら島のシステムや場所を覚えていきました。

島の未知なるポイントを案内してくれたポルトガルの方々

基本的にリーフブレイクが多く、波が余りに余っていました。島でも有名なポイントは10人いれば混雑というイメージです。その他には名前も付いていないポイントが山ほどあり、誰も入っていません。少人数で入るのは少し怖いですが、地元の人に聞く限り人を食べるようなサメはいないらしいです。夜中には地元の人たちがロブスターの漁をしたりしているのでサメに関しては大丈夫なのかと思われます。カメはたくさんいました!

 

【Simeulue Pro 公式サイト】
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2790/simeulue-pro?pbv=9180a85

 

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大会は831()からスタートのはずが、メダンからの飛行機にサーフボードバッグが20個くらいしか積めないためほとんどの選手のサーフボードが島に到着しないという事態に

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- EDITED BY -

石川拳大

石川 拳大 / Kenta Ishikawa

1994年生まれ、湘南育ち在住のサーフィン選手。家族の影響で4歳からサーフィンを始める。高校時代はオーストラリアのゴールドコーストに4年間留学。大学卒業後はJOCが実施するトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じ、業界初の社会人アスリートとしてNTTグループ日本情報通信株式会社(NI+C)に就職。現在はNI+Cのアスリート社員として国内外の大会に参戦中。また、ライフワークとしてOCEANTREE PROJECTを取り組み、その他さまざまなプロジェクトに参加。経歴はこちらから