フィリピン海外出張 Vol.4「シャルガオ島にてサーフィン大会に出場」

オープニングセレモニー

今回の出張のメインとなるイベントであるWSL QS3,000 Siargao Cloud 9 Surfing Cup が開催されました。会場はシャルガオ島のクラウド9。会場には連日多くのギャラリーが集まっていました。オープニングセレモニーでは島の伝統的な衣装をまとった人々が選手や大会関係者を迎えてくれました。セレモニーでは伝統的な音楽などで大盛り上がりでした。

会場の設備

大会会場の設備は整っていて、プラスチックゴミや海ゴミはとても少なくとても綺麗な環境が保たれていました。現地では綺麗な海を守るためにいくつかの団体があり、お話しをすることができました。小さな島ながらに環境への意識がすごく大会人たちが多かったです。

SEA MOVEMENT

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大会会場にはポイントの前にタワーのようなものがあるのですが、少し脆く多くの人が来ると倒れてしまうのではという心配がありました。たくさんのギャラリーがこのタワーから応援していました!

試合前にサーフボードが折れてしまいました…

大会前にサーフボードを折ってしまったのですが、折れた瞬間に現地の子供達がたくさん寄ってきました。クラウド9ではサーフボードが折れることが多いため、その折れたサーフボードは現地の人たちによって直されて再活用されているようです。自分たちでは買えないサーフボードを再利用している姿と、11つの物を大切にする島の人たちに心を打たれました。以前、南アフリカに行った際にはサーフィンをしたくても道具がなくてできない子供達がたくさんいました。今回のフィリピンでも同じような環境を目の当たりにして、僕にもサーフィンを通じて何かできないかと考えさせらる一瞬でした。サーフボードは折れてしまいましたが、なんだかハッピーになった瞬間でもありました。

WSL QS3000 Cloud9 Surfing Cup

今回の大会では僕はRound2からのスタートとなりました。波はスウェルが上がり、1日中とても良いコンディションとなりました。良い波に乗れれば確実にチューブライディングが決まる波でした。

Photo by WSL

僕のヒートは1日の最後のヒートとなりました。波のコンディションは潮の満ち引きで大きく変わり、潮が引いている時でかなり浅くチューブに入るのが少し難しい状況で行われました。チューブライディングで点数が出るため、チューブの入りやすいコンディションで試合をしたかったのですがこれが自然相手の競技の難しいところです。

全体的にかなりロースコアなヒートとなり、僕の必要なニードスコアも低かったためすごく悔しい負け方をしてしまいました。フィリピン・シャルガオ島の波はチューブライディングがメインで、練習中には何本も良いチューブをメイクできたため、また来年チャレンジしたいと思います!

Photo by WSL

- EDITED BY -

石川拳大

石川 拳大 / Kenta Ishikawa

1994年生まれ、湘南育ち在住のサーフィン選手。家族の影響で4歳からサーフィンを始める。高校時代はオーストラリアのゴールドコーストに4年間留学。大学卒業後はJOCが実施するトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じ、業界初の社会人アスリートとしてNTTグループ日本情報通信株式会社(NI+C)に就職。現在はNI+Cのアスリート社員として国内外の大会に参戦中。また、ライフワークとしてOCEANTREE PROJECTを取り組み、その他さまざまなプロジェクトに参加。経歴はこちらから