会社員サーファーという新しいキャリアモデル Vol.2「会社員とサーフィンの両立」

現在、日本情報通信株式会社(NI+C)に所属をするアスリートとして活動をしています。本社は東京の築地にあるため、僕の住む湘南からスーツを着てバスと電車で片道1時間半くらいで出勤をしています。日本にいる期間は週に23回くらいの頻度で会社に行っています。

雇用形態について

企業スポンサーとどのように変わってくるかと言うと、雇用内容が大きく変わります。企業スポンサーの場合は決められた期間の契約で活動物品・資金のサポートになり、期間が近づくと契約を継続するかしないかになるかと思います。一方、ほとんどの企業アスリートの契約としては会社の「正社員」として雇用をして頂いています。一般の社員の方々と同じ一定の給料や福利厚生があるなど安定した雇用形態になります。また、アスリート引退後のセカンドキャリアはその会社で働けることが多いようです。

仕事の内容

アスリート(総務広報担当)として雇用をして頂いているため、主な活動は大会への出場と練習になります。会社に所属をして驚いたのが、申請の多さです。今まで遠征に行く際は、自分の好きなタイミングで準備を進めていましたが、会社に所属をすると1回の遠征(出張)に行くにしても多くの申請が必要になります。また、遠征から戻るとまた新しい申請が必要になります。出張前は資料の製作や申請の手続きに集中し、申請が通るとはじめて大会のエントリーや飛行機やホテルの手配をすることができます。大会のエントリー期間なども限られているため、前もってスケジュールと組んでおかないと遠征に行けなくなってしまいます。

Photo by Taisuke Yokoyama

また、社内外のPR活動が僕のとても大きな仕事になります。企業がアスリートを雇用する大きな理由としては2点あると考えています。1つ目は外部へのプロモーション。サーフボードやウエットスーツなどに企業ロゴを貼って活動したり、メディアに社名を出して頂くなど。外部からの取材や講演会の依頼を頂いた際の対応も日本にいる期間の仕事となっています。2つ目は社内の活性化。僕を応援して頂くことにより社内が盛り上がることが期待されています。社内には掲示板があり、社員の皆さんに向けたお知らせやご報告をしたりしています。従業員数が1,000人を超える会社ですが、掲示板等を通じて本当のたくさんの方々に応援をして頂いています。

日刊スポーツ「2020年東京五輪へ 300人リレーコラム」

東京都立小川高等学校にて600人もの学生さんたちへ向けた講演会を行ったときの様子

「TBS スポーツが好きだ!」取材の様子

今はまだアスリート活動に関わる業務がほとんどですが、総務広報担当として会社で行われるイベントのお手伝いをすることもあります。まだ出社日数が少ないため、そこまでの業務は頂いていませんがこれから会社員としての仕事をこなしていければ良いなと思います。

スケジュール

企業アスリートになった今年は半年間ほどを海外で過ごし、国内にいる時は週末はほとんど遠征のスケジュールでした。World Surf League(国際大会)NSA(国内大会)をメインに全部で25~30試合ほど回ったかと思います。国内は東北から九州まで、国外はオーストラリア、南アフリカ、インドネシア、フィリピンを海外出張として行きました(年間スケジュールはこちらから)。大会のほとんどは週末に行われるため、大会期間は出勤の扱いになります。そのため、休暇としては平日に取るのがほとんどです。日本にいる時は週2~3日で会社に出社しています。午前と午後に分けて出社と練習するなどフレックスに対応できるのですが、僕の場合は通勤時間が長いため出社する際は1日会社にいます。また、会社のパソコンを家に持ち帰り在宅業務なども可能です。出勤する際の1日のスケジュールとしては、9:0017:30で定時で会社にいます。

海外出張へ出発前

サーフィンは自然相手のため練習の効率を高めるためにも波のコンディションが良い日に練習をしたいものです。自然はいつどう変化するか分からないため、事前に予定していた出勤日を「波があるので練習日」ということも多々あります。こんなに素晴らしい環境でアスリートを続けられることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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はじめてのフィリピン!サーフアイランド、シャルガオ島へ。

- EDITED BY -

石川拳大

石川拳大 / Kenta Ishikawa

神奈川県 1994年生まれ、神奈川大学経営学部・国際経営学科出身。日本情報通信株式会社<NI+C>所属 会社員サーファー。 サーフィン業界初の企業アスリートとして活動中。